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【秋田県】 秋田不登校ネットワークを立ち上げ 情報共有、迅速に相談先紹介

秋田県内で不登校の子どもを支援する人たちが「秋田不登校ネットワーク」を立ち上げ、横のつながりづくりを進めている。一人一人の子どもに、必要な情報をできるだけ迅速に届けるためだ。ネットワークづくりの代表を務めるスクールソーシャルワーカーの佐藤秀一さん(52)=秋田市、精神保健福祉士=は「個々に活動している支援団体や有志に横のつながりをつくることで、子どもたちがそれぞれの個性に合った居場所にたどり着ける仕組みをつくりたい」と語る。

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 先月下旬、秋田市山王にあるビルの会議室で「秋田不登校ネットワーク」の2回目の会合が行われた。参加したのはスクールソーシャルワーカー、発達障害の子どもの保護者らでつくる「秋田発達障害児・者親の会アインシュタイン」の会員、不登校の小中学生が通うフリースクール「ラウム」(秋田市)の代表ら5人。不登校の現状やネットワークの今後の方向性について語り合った。

 アインシュタインの会員の女性(47)=潟上市=は、高校生の娘が中学の3年間、不登校だった時の体験を話した。

 娘は市外にある二つのフリースクールに通ったほか、絵を描くのが好きだったので芸術活動ができる団体にも参加し、不登校向けの受験対策用の塾にも足を運んだ。そうして複数の「居場所」を見つけ、その時の気持ちや状態に応じて、通う先を変えるようにした。

 このような居場所や支援先の情報は、会員同士の情報交換などで手に入れたという。「もし情報が得られなかったら、行き詰まっていたかもしれない」と女性は話す。

 県内の小中学校で不登校の相談に乗っているスクールソーシャルワーカーの佐々木麻衣子さん(41)=秋田市、社会福祉士=は「不登校には、ゲーム依存や発達障害、家庭環境などの影響が複雑に絡み合っているケースがある。それぞれの支援団体の特色を情報共有することで、その子どもに合った相談先を迅速に紹介できるのではないか」と語った。

 文部科学省の調査によると、県内小中学校の2019年度の不登校者数は、前年度比32人増の963人(小学校241人、中学校722人)。高校生は299人だった。千人当たりの不登校の小中学生は0.9人増えて15.0人となり、過去10年間で最も多い結果となった。

 調査では、不登校の定義を「心理的・社会的要因などにより連続して30日以上欠席した児童生徒」としており、病気や経済的な理由で休んでいる子どもは含まれない。

 秋田不登校ネットワークは、佐藤さんが昨年6月に立ち上げた。スクールソーシャルワーカーとして県内の高校で年間延べ100回以上の相談を受けるが、その半数以上が不登校に関するものだという。

 子どもや保護者が、どこに相談し、どんな行動を取ったらいいのか分からず、不安になったり落ち込んだりする姿を見るたびに「何とかしたい」と感じた。その思いが、ネットワーク設立につながった。

 ネットワークには現在、10個人・団体が加入している。今後、不登校支援に取り組む仲間を増やしていきたいと考えており、ホームページなどで加入団体の情報を紹介する計画だ。

 また、子どもたちの企業訪問や職業体験を受け入れる企業も募集している。

 佐藤さんは「学校に行けなくても、さまざまな選択肢があることを知ってほしい」と話した。

 問い合わせは秋田不登校ネットワーク事務局(NPO法人・秋田たすけあいネットあゆむ内)TEL018・862・6777(月―金の午前10時~午後4時半)

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