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【岩手県】 コロナ 増える女性のSOS 岩手・花巻のNPO、妊産婦向け相談拡大

新型コロナウイルス感染症への不安が広がる中、産前産後ケアに取り組む岩手県花巻市のNPO法人まんまるママいわて(佐藤美代子代表)は、妊産婦向けの相談事業を拡大した。気軽に悩みを語れる機会が減った妊産婦や乳幼児を育てる母親らに加え、更年期や予期せぬ妊娠をした若者らにも対象を広げる。助産師ら専門職が対面やオンラインで助言。同法人に届く産後うつなどのSOSは増えており、コロナ下で孤立感を抱える女性に寄り添う。

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 「ちゃんと成長してるから大丈夫よ」。花巻市下幅の産前産後ケアハウスを今月訪れた親子連れ2組に、助産師の佐藤代表(42)が優しく語り掛ける。

 おもちゃで遊ぶ子を見守り、母親たちはトイレトレーニングなど子育ての不安を打ち明けた。長女芙弥(ふみ)ちゃん(2)と訪れた同市矢沢の和泉幸子さん(42)は「自分の体調や娘の成長の不安を相談できて安心。周りに相談できる人は多くなく、子育てイベントも減っているので救われる」と笑顔になった。

 同法人は花巻や北上、釜石の3市で産前産後の女性支援を手掛けてきた。母親らと接する中、コロナの影響で立ち会い出産や面会の制約、子育てイベントの縮小で「ママ友」をつくりづらいなど、不安を抱えやすい現状を痛感。力になろうと、今月から本格的に相談事業を拡大した。

 助産師や保健師、看護師ら7人程度で対応。対象は県内で出産育児をする妊産婦(里帰り含む)で、対面や電話、オンラインで応じる。社会のストレスが高まると性暴力などが増える傾向にあり、パートナーからの暴力や予期せぬ妊娠など学生の相談にも乗る。

 従来の枠組みで運営した4~11月は「おむつもかえたし、おっぱいもあげたのになぜ泣くの? 赤ちゃんに怒鳴ってしまい、自分でもびっくりした」など前年同期より約100組多い296組から相談を受けた。特に7月から急増し、産後うつなど入院を必要とするハイリスクなケースも多くなった。病院など関係機関と連携し、対応に当たる。

 県内で感染者が急増した11月以降は病院へ行くことへの不安も増えた。母乳トラブルに加えて発熱した女性は「乳腺炎だと思うけれど、コロナだったら怖い」と電話口で泣き崩れた。
 佐藤代表は「病院に行く前段階、うつなど症状が重くなる前に気軽に相談してほしい。支援の手から漏れそうな人を支え、母子の命を守りたい」と強調する。

 電話やオンラインでの相談は無料。対面の場合はお茶代(200円程度~)などが必要。学生は無料。事前予約が必要で、090・2981・1135へ。

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